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2023/07/03 10:00

【原産国】 コスタリカ
【地域】  サンホセ州タラス地区
【農園】  サンルイス農園
【標高】  1,800m
【品種】  カトゥーラ、カトゥアイ
【精製】  レッドハニー

 夫のホルヘ(Jorge)氏と妻のイヴァニアス(Ivannias)さんは、2009年に自身のマイクロミル”La Montana Tarrazu”を設立しました。その目的は愛をこめて育てたコーヒーの味を自分たちの手で限りなく高めて、世界中のコーヒーを楽しみにしている人々に感動を届けることでした。
 現在もホルヘ氏は農園のメンテナンスを行う一方で、娘のダニエラ(Daniela)さんはプロセスの管理やマネージメントを担当しています。
 コーヒーの木、はバナナやポロと呼ばれる背の高い木をシェードツリーとして栽培されています。また、環境に負荷をかけない方法で、雑草の成長をコントロールするために、土壌に何が足りていないかを注意深く確認しながら適切な肥料を与えています。全ての工程が品質に影響を与えると認識し、細部まで注意を払うことが大切だと認識しています。

サンルイス農園で収穫されたチェリーは、その日の午後にLa Montana Tarrazuミルに持ち込まれ、約12時間休ませます。コーヒーチェリーが休ませている深夜から早朝にかけてはコーヒーのフレーバーに悪影響を与えるネガティブな酵素反応が反応しない程度の十分に低い気温となります。
 翌朝、生産処理を始めます。まず、チェリーは水の 比重選別にかけられ、異物や密度の低い軽いチェリーが取り除かれます。選別されたチェリーは果肉除去され、ミューシレージが7割程度付いたままのパーチメントは、すぐにアフリカンベッドへ移されます。
 このまま3~4日間は攪拌を行わず、表面のミューシレージを乾燥させます。4日目にかたまりになっているパーチメントをほぐしながら、今度はパーチメント同士ができるだけ重ならない薄く広げ、2時間ごとに人の手で攪拌します。この作業を約10日間続け、水分値が10.5%になるまで乾燥させます。
 全てのロット毎にプロセスの詳細情報を記録することで、カップに対してネガティブな要因を特定し、改善できます。逆にカップに対して良い要因は、他のロットにも応用できるヒントが蓄積されており継続的な品質の向上につながっています。

◆焙煎度

シティロースト(中煎り)


◆味わい
まろやかな酸味とハチミツのような甘い香り。果実味のある爽やかな飲み口です。